日本の自民党青年局による海外研修団が20日、台湾を訪れた。23日まで滞在する。青年局局長の鈴木憲和衆議院議員を団長として、国会議員8名と、青年局幹部、地方議員など計65人が参加する。
一行は蔡英文総統、頼清徳副総統を表敬訪問するほか、立法院の游錫堃院長(=国会議長)、来年1月に行われる総統選挙への出馬を表明している野党・国民党の侯友宜氏、台湾民衆党の柯文哲氏らと面会する。また、国立台湾大学や、宜蘭県(台湾北東部)にある国立伝統芸術中心、カバラン(KAVALAN)ウイスキー蒸溜所(中国語表記は金車噶瑪蘭威士忌酒廠)などを参観する。さらに、五指山にある軍人墓地を訪れて李登輝元総統の墓参りをする。
一行は23日まで台湾に滞在し、その後、飛行機でパラオに向かい、26日まで滞在する予定。立法委員(=国会議員)の何志偉氏、邱臣遠氏が同行し、パラオで開催される台湾、日本、パラオ3か国による国会議員交流イベントに参加することになっている。
中華民国(台湾)外交部は18日に発表したニュースリリースで、一行の訪問を歓迎する立場を示した。また、「自民党青年局は長年、日本の対台湾交流の重要な窓口であり、定期的に台湾へ訪問団を派遣し、台湾の関係者と台日関係や国際情勢について踏み込んだ意見交換を行っている。とりわけ、その局長経験者の多くは日本政府の要職に就いており、現在の首相である岸田文雄氏、元首相の安倍晋三氏、麻生太郎氏らも自民党青年局長を歴任している。今回の台湾訪問が、台湾と日本の若手政治家の交流増進につながり、永続的なパートナーシップを築くことができるよう期待している」としている。